JI5RPT Web Site


最終更新日 : 7 Mar.2003

2004/2/24(火) - 3/2(火)
JA6PSE and JA6PSI

鹿児島県鹿児島郡十島村(宝島)

今回の計画のはじまり

 2003年3月の南大東島AS-047の運用の帰りに、さあ次はどこに行こうかということになり、検討を開始。今回は、前回の反省を元に、夏頃から準備を開始しました。今回の運用地の決定条件は、1.なるべく要求度の高いIOTAであること、2.郵便局がある有人島であること、3.電気が使える建物を借りられること、4.なるべくお金をかけないこと(これが一番重要)ということで検討を開始しました。1番目の条件からは、トカラ列島、2番目の条件からは、口之島、中之島、宝島に絞られます。3番目の条件を調べるために十島村に電話し、運用できそうな場所として、宝島と中之島のキャンプ場に電気、シャワー、トイレ、炊事場があり1日1000円で借りられる管理棟があることがわかりました。地図をみると中之島は、港とは反対側の島の東側にありEU方向には979mの高い山がありロケーションは悪そうでした。もう一つの宝島の管理棟は、島の北にあり、EU方向とNA方向が開けていることがわかり、迷わず決定しました。あとは、いかにお金をかけずに運用するかということだけになります・・・。

トカラ列島は、漢字で書くとトカラと書きます(トカラの文字は、普通に変換しても出てきません)。トカラ列島は、おおまかに言うと、7つの有人島と5つの無人島からなります。北から、有人島は、口之島・中之島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島・宝島です。十島村の最北端の有人島の口之島までは鹿児島から6時間で行くことができます。宝島までは、鹿児島から13時間、名瀬からは3時間かかります。しかし、名瀬便は、週に1回、しかも名瀬に渡るのにお金がかかるという単純な理由で、鹿児島から乗ることにしました。

準備開始

 まずは、十島村役場にアマチュア無線の運用をしたい旨を伝え、正式に運用許可証をいただきました。そして、管理棟の住所を常置場所に200Wの移動しない局の免許を降ろすべく変更申請を出し11/28に変更が許可されました。今回は、直前にあわてないように、6エリアにはやめに開局申請を出しました。そして、下りたコールサインがJA6PSEとJA6PSIという、なんともややこしいコールサインになってしまいました。CWをされる方ならわかると思いますが、短点1つ違いです。これは、絶対に混乱を招くと思い、SSBとCWの運用をコールサイン別にわけることにしました。結局、JA6PSE(JI5USJ/兄)がSSB担当、JA6PSI(JI5RPT/私)がCW担当ということで、決着しました。

日程決定

 村役場に問い合わせたところ、船の日程は、基本的に名瀬まで行くのが週1便と宝島停泊便が週1便ということで、月・金の23:50出航ということがわかりました。当然ながら、海が荒れれば欠航、船が出たとしても港に着けないこともあるとのことでした。しかし、移動しない局の免許を降ろす限り、行き先変更は不可能です。2月の中旬から3月中旬までの1週間ということで、大型コンテストに重ならない日程かつJALの特割の期間、さらには仙台でARRLのCWに出られる日程として、結局2/24から3/2までの運用に決定しました。

なぜ200W??

 よく聞かれることですが、IOTAをEUやNAの局に多くサービスしようと思うと、移動で許可される50Wでは、サイクルピークは別としてかなり厳しいと思っています。Home QTHからの運用なら多エレメントの八木や、タワーなど設備増強は可能ですが、島まで大きなアンテナを持ち込むのは不可能に近いと思っています。そうなれば、残されるのはパワー増強になります。よく、ポータブルでも平気で100Wで運用されている方や自分が持っている免許の範囲を越えて運用している方もいるようですが、到底感心できる行為ではありません。私たちは、正当な方法で運用するために、正規に免許を受けるようにしました。本当は、1kWや500Wも考えたこともあったのですが、知らない土地で検査を受ける必要があることや電気の容量などを考えて、いまのところはあきらめています。

[Back] [Next]

Copyright © 2002- JI5RPT. All rights reserved.

---